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物語を紡ぐ場所

ちびちび妄想を綴っていきます。(きつね成分多め) 尚、「物語を紡ぐ場所」はブログ名で、カテゴリーが作品名です。カテゴリー(作品名)をクリックで始めから読めます。

#26

野狐喫茶の楓ちゃん

 ……何じゃと……うそじゃろ……。

 今わっちは我が目を疑っておるのじゃ。

 京都日帰りの旅を終え、ようやく帰宅し、りびんぐで立ち尽くしておるのじゃ。

 なぜって…………。

 部屋にてぃっしゅぺーぱーが散乱しておったからじゃ!

 しかして、一体何が!?――――とは思うまい。

 何せ犯人は判明しておるからな。

 散乱したてぃっしゅのべっどに包まって黒い毛玉が寝息を立てておるからな。

 福!

 わっちは毛玉に詰め寄った。

福「ZZZzzz……」

 こりゃ! 猫のくせに狸寝入りなどするな!! いつもはわっちが出先から帰ると一目散に飛びかかって来るではないか!!!

福「ZZZzzz……」

 むむ、飽く迄もしらを切るつもりじゃな。

 ならば仕方ない、わっちにも考えがあるのじゃ。

 罰として、もふり地獄の刑に処すのじゃ。

 それ! もふもふもふ!!!!!

福「ふにゃん!?」

 ふふん、今更謝っても遅いのじゃ。

 わっちが満足するまでこのもふりは終わらんからな、覚悟せよ!

福「ふしゃー!!!」

 ぎゃーーー!!! 痛い、痛いのじゃ! 福よ、爪を立てるでない!

福「しゃしゃしゃー!!!」

 済まぬ、わっちが悪かった、やり過ぎたのじゃ!

 許してくりゃれ、福ちゃんや!!!


 ――――――くっ、めっちゃ引っ掻かれたのじゃ……解せん。



※これはフィクションです。
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#25

野狐喫茶の楓ちゃん


 京の都より帰途についておる。

 現在、我が愛車農道のぽるしぇははいうぇいを快走中なのじゃ、現在はな。(先刻まで渋滞に嵌っていた)

 う~む、まだ暫くは運転を続けねばならんのじゃ。

 すっかり辺りも暗くなってしまったが、福のやつは元気にしとるかのー。

 わっちのところに来て以来、あやつは今日みたいに半日以上もひとりでおった事がないからのー。

 寂しがっておらぬかのー。

 ちゃんと飯は食ったかのー。

 自動給餌器をセットしてきたから大丈夫だとは思うが、心配じゃなー。

 早く帰ってやらんとなー。

 早くうちに着かんかのー。

 早く福をもふりたいのー。



※これはフィクションです。

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#24

野狐喫茶の楓ちゃん

 久々に訪れた京の都。

 少々じゃが時間的猶予もあったのでちょこっと観光でもしようと思ったのじゃが……。

 京の市内は、車で周るには不便じゃな。

 余所者には道が分かり辛いし、何処も彼処も駐車料金を徴収されてしまうのじゃ。

 そんな事もあり時間の限られておる今回は、何処かに車を預けて公共交通機関で散策というわけにもいかないので、土産屋で八つ橋と抹茶を買うに留め早々に帰路につく事にしたのじゃ。

 まあ、もともと今回の目的は御霊分けで日帰りじゃし、仕方ないよのー。

 観光はまた今度改めてじゃな。

 ――――と、こうしてわっちは再びはいうぇいを爆走することになったのじゃ。

 あ、ちゃんと法定速度は守っておるよ。

 非力な軽とらじゃから、そんな気になっているだけじゃからな。

 ともあれ、「さらば京都、また訪れるその日まで……」なのじゃ。



※これはフィクションです。

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#23

野狐喫茶の楓ちゃん

 ふう……。

 なんとか無事に御霊分けしてもらえたのじゃ。

 あとは持ち帰るだけじゃな。

 それにしても、よもや初っ端で稲荷狐の志願者と間違えられ、門前払いされそうになるとは思わなかったな。

 いやまあ、今は募集期間ではないゆえ、分からなくもないけどのー……それにしたってあれはないじゃろうて……。

 むむっ、思い出したらまた腹が立ってきたのじゃ。

 あんの若い稲荷狐め、勘違いとはいえ来訪者のわっちを鼻で笑いおってからに……許せんのじゃ。

 あんな礼儀のなっていない輩が採用されとるとは、最近の稲荷狐はれべるが下がっておるのではないかの。

 ――――まあ良い、目的は果たせたし、また他の狐に勘違いされる前に退散するのじゃ。



※これはフィクションです。

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#22

野狐喫茶の楓ちゃん

 んあ~~~~~~~~。

 間もなく到着なのじゃ……。

 長い道のりじゃった……。

 あれよなー、緑茶も飲むとお花摘みに行きたくなるのなー。

 あとソフトクリーム食べ過ぎるとお腹が痛くなるのなー。

 運転席が大惨事になるのではないかと、何度か思う羽目になってしまったのじゃ。

 程々にせねばな。

 まあともあれ数々のぴんちを乗り越えて、間もなく伏見稲荷なのじゃ。

 う~む、懐かしいのー……そして感慨深いのー。

 実はわっち、昔一度来たことがあるのじゃよ、伏見稲荷。

 当時は車なんて便利なものがなかったから、何日も歩いて大変じゃった。

 あの頃のわっちは狐並み(ひとなみ)に稲荷狐に憧れておっての、就職を夢見て訪れたのじゃ。

 でもな……。

 伏見稲荷の稲荷狐と言ったら、それこそ全国の狐たちが憧れる役職で志願者も多くてのー。

 わっちは何の取り柄もない田舎狐ゆえ、お呼びではなかったっちゅうほろ苦い思い出があるのじゃよ。

 ……………………………………………………。

 ――――それにしても……よくよく考えたら滑稽よのー。

 何せあの時排斥されたわっちが伏見稲荷で御霊分けしてもらおうとしておるのじゃからな。

 御霊分けしてもらい稲荷神社を開設する、つまりこれって稲荷支部のおーなーになるようなもんじゃろ。

 わっちを押しのけて稲荷狐になったえりーと達の上につくという事じゃ。

 これを愉快と思わずして何を愉快と思えようか、というやつじゃ、かかかっ。

 狐生(じんせい)とは分からぬものよなー。

 おっと、そうこうしているうちに到着じゃ。



※これはフィクションです。

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