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野狐喫茶の楓ちゃん

#22

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 んあ~~~~~~~~。

 間もなく到着なのじゃ……。

 長い道のりじゃった……。

 あれよなー、緑茶も飲むとお花摘みに行きたくなるのなー。

 あとソフトクリーム食べ過ぎるとお腹が痛くなるのなー。

 運転席が大惨事になるのではないかと、何度か思う羽目になってしまったのじゃ。

 程々にせねばな。

 まあともあれ数々のぴんちを乗り越えて、間もなく伏見稲荷なのじゃ。

 う~む、懐かしいのー……そして感慨深いのー。

 実はわっち、昔一度来たことがあるのじゃよ、伏見稲荷。

 当時は車なんて便利なものがなかったから、何日も歩いて大変じゃった。

 あの頃のわっちは狐並み(ひとなみ)に稲荷狐に憧れておっての、就職を夢見て訪れたのじゃ。

 でもな……。

 伏見稲荷の稲荷狐と言ったら、それこそ全国の狐たちが憧れる役職で志願者も多くてのー。

 わっちは何の取り柄もない田舎狐ゆえ、お呼びではなかったっちゅうほろ苦い思い出があるのじゃよ。

 ……………………………………………………。

 ――――それにしても……よくよく考えたら滑稽よのー。

 何せあの時排斥されたわっちが伏見稲荷で御霊分けしてもらおうとしておるのじゃからな。

 御霊分けしてもらい稲荷神社を開設する、つまりこれって稲荷支部のおーなーになるようなもんじゃろ。

 わっちを押しのけて稲荷狐になったえりーと達の上につくという事じゃ。

 これを愉快と思わずして何を愉快と思えようか、というやつじゃ、かかかっ。

 狐生(じんせい)とは分からぬものよなー。

 おっと、そうこうしているうちに到着じゃ。



※これはフィクションです。
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